AIデータセンターの冷却を支える熱バッファ。
AIデータセンターでは、ピーク負荷、冷却装置の切り替え、停止後の復旧に備えた冷却余裕が必要です。PCM熱バッファと冷却液の熱伝導率を高める添加剤を組み合わせ、熱負荷の平準化、最大需要電力の低減、復旧までの時間確保を支援します。材料、蓄冷プレート、モジュールからなるPCMシステムの構成を見る。
AI冷却で押さえる、3つの熱課題。
1. 高密度化。 ラックあたり50〜120 kWの熱負荷では、空冷だけで必要な熱を処理することが難しくなります。利用できる温度差に合わせた放熱設計が必要です。
2. 負荷変動。 モデルの学習や推論処理は急な熱負荷ピークを生み、最大需要電力やコンプレッサーの発停回数に影響します。
3. 冷却停止への備え。 冷却の中断や装置の切り替え時には、復旧までの時間が限られます。短い中断でも計算設備の停止につながる可能性があります。
熱バッファは一時的なピークを吸収し、負荷を平準化して復旧までの時間を確保します。冷却設備の容量や冗長性と合わせて検討する設計要素です。
典型的な負荷曲線
コンテナ規模の熱バッファを負荷側の近くに配置し、一時的な熱負荷ピークを吸収します。
材料から、導入できるモジュールへ。

UltraST PCMと冷却液添加剤
UltraST PCMが熱を蓄え、冷却液添加剤が流体の熱伝導率向上を担います。熱管理サブシステム全体として適合性を確認します。
- 相変化温度調整可能で、プロジェクトごとに20〜60°Cの範囲でカスタマイズ可能です。
- 形態粉末・板材・カスタム幾何学形状
- 納品内容材料 + 技術データパック
- 適合対象内部熱工学の能力を有するチーム

熱バッファモジュール
UltraSTコアを中心に設計したモジュールです。液冷回路や背面熱交換器に合わせて接続を構成し、プロジェクトごとに検証します。
- 形態モジュラーコア・ラックサイドまたは機列レベル
- 容量プロジェクト単位で定容 — 測算ツールをご参照ください
- 納品内容モジュール + 統合仕様 + パイロットテスト計画
- 適合対象即装即用システムモジュールが必要な運営者
適合性の評価に必要な情報。
以下の情報をもとに初期評価を行います。評価結果は、個別の設計と実証試験で確認する必要があります。
条件データがある方へ:計算ツール
選定から量産供給まで。
プロジェクト条件を提出する
熱負荷の概要、冷却回路、電気料金、目標をお知らせください。約5営業日を目安に、適合性の初期評価を書面でご案内します。
材料 / システムレビュー
適した材料・モジュールを共同で検討し、技術データと組み込み仕様を整理します。
パイロットテスト計画
ラックや列単位の試験導入で、成功基準、計測方法、検証期間を設定します。
システムレベルの検証
実証データを確認し、設計上の提案をまとめます。量産や展開拡大は、検証結果に基づいて判断します。
プロジェクトの検討に役立つ資料。
UltraST PCM技術資料
相変化温度、潜熱、熱伝導率、サイクル安定性、カプセル化の化学系を確認できます。
AI冷却への組み込みガイド
背面熱交換器、直接液冷、浸漬冷却への組み込み方法と、容量計算シート、実証試験の進め方をまとめています。
実証試験計画テンプレート
計測機器、成功基準、検証期間、報告項目を整理する編集可能なテンプレートです。
S型PCM蓄冷ユニットのマニュアル
5〜32 °CのPE-DC-CSモデルを、共通のS型筐体と蓄冷容量の計算条件で比較できる、初期選定用の資料です。
動作原理
- 冷熱源と負荷ループ
- PCM バッファー分岐
- 熱交換面と PCM プレート
冷却が利用できるときに PCM バッファーを蓄冷します。
冷却切替や熱負荷上昇時に蓄冷量を使い、限られた復旧猶予を確保します。
冷却復旧後に再蓄冷します。次回の利用可能容量は実際の蓄冷状態によります。
構造とサイクルは原理を示す模式図です。選定、容量、性能は運転条件と検証結果に基づき確認します。